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長生きしたい。でも、死も孤独も諦めてみる|森博嗣『諦めの価値』を読んで⑤

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長生きしたい。でも、死は避けられない。人は最後まで完全にはわかり合えない。それなら、諦めてしまった方が楽なのかもしれない。

長生きして何をする?

あなたは長生きしたいだろうか?私はしたい。

森さんの周りにも、多くの人が長生きを希望しているらしい。そんな彼らに長生きして何がしたいですか?くらいのことを森さんは聞きたいという。

長生きして何がしたいのだろう?

私は、100歳を越えるまで自分の足で歩ければ、楽にピンころできると思っている。だから長生きをしたい。苦しみたくないのである。長時間苦しむのはごめんこうむりたいのだ。

それがまず1番の長生きしたい理由。

さらに50年以上生きてきて、社会の変化なるものが実感できるようになってきた。社会の変化はゆっくりだからある程度生きないと見えてこない。この変化をもっとみていたい。

これが2番目の理由かな。

で、生きて何をしたいのか。森さんからの問いである。

私は慎ましやかでいいから、自己発信をしていきたいのだと思う。

何故自己発信なのか?

承認欲求なのかもしれない。そのほかに思い当たるのは、いま形にしているブログは自分で作り上げる楽しさがあるってことかな。アイキャッチを決めて写真を貼って。作り出すことで創作意欲が刺激され楽しいのかもしれない。

長生きしてしたいこと。

自分が考えたことを文章にして、自分が見たことを写真にして、自分が感動したことをしゃべって、人に役立つことを伝えていきたいんだと思う。

ブログのほかにも別の自己発信をはじめれば、新しい楽しさや発見があるのではないかと思っている。

死について 人生は死に向かう道である

私がいつも感じていることを森さんは美しく表現していた。

人生は、死へ向かう道である。最終目的地は、決まっていて、みんなが同じ場所に行きつく。最後は死ぬしかない。生きることについて、これほど絶対的な真理はほかにないだろう。

これは真実なのである。

ただ、死んだ後のことが生きている人間にはわからない。

生まれる前、生まれてきたときのことがわからないように、死んでいくときもわからないのではないかと思う。ただ、なんとなく自分の死んだ顔を上空から見る予感がしている。これもいろいろな人から聞いた話から私がイメージしているに過ぎないのだけど。

死ぬということは、多分、今現時点で感じて、考えているような尺度では測れない別物なんだと思う。

あなたは死に対してどう考えているだろうか?

こういう話題は得てしてみんな口にしないものだ。「縁起でもない」って避けるよね。

私も普段は口には出さない。

でも避けられないことだ。真理だからだ。

考えてわかるものでもないけれど、自分なりに「死」を意識して生きることは有効であるように感じている。今ここにあることが永遠じゃないよって時々思い出すことは、しっかり生きる、大事なことに時間を使うという点で有用だと私は思っている。

人は皆孤独である。孤独の美学について

50代にもなると葬式に数回は出席しているだろう。

みんな一人で亡くなっていく。当たり前だけど死ぬときは一人である。

一緒にみんなで死ぬわけではない。人生は、やはりそれぞれ個人のものである。孤独を極度に恐れているようであるが、それは、誰もがまちがいなく正真正銘の孤独だからだ。

森さんの孤独に対する文章は美しいし、いつも深く共感する。

自分の考えしかわからない。自分としか正直な対話はできない。自分だけが自分のことを理解している。それが普通なのだ。だから、全員がまちがいなく孤独死する。それが人間の人生である。

これを読んであなたは寂しいと思うだろうか?

人の意識の在り方そのものが、孤独の上に立っている以上そうなるのが当然なのだろう。

人間は寂しいものだ。人間なんだから、寂しさくらい我慢しよう。

人は寂しいものだと諦めたほうが良いと私は思っている。

どこまでいっても私と完全に意識を共有できる存在はいない。

そういう作りなのだ。

こう諦めてみると、すっきりするのは私だけだろうか。

森さんは老人に必要なものは「諦めの美学」だという。

森さんの言う老人は、死期が近づいた人のこと。

そうかぁ。

私は大人であれば、「諦めの美学」を意識してもいいとこの本を読んで感じた。

「諦めること」をネガティブではなくポジティブに捉え実践していくこと。

それは、その実践者の心に静かな広がりと、顔には優しい微笑みをもたらすと私は考えている。

この本について

この本「諦めの価値」が気になる方はこちらから。

「諦める」は、逃げることじゃない|森博嗣『諦めの価値』を読んで①

「諦めきれない」の正体は、行動しなかったことかもしれない|森博嗣『諦めの価値』を読んで②

絶望したとき、人はどうやって立ち上がるのか?|森博嗣『諦めの価値』を読んで③

「かっとしてもいい。でも、諦めよ|森博嗣『諦めの価値』を読んで④

孤独の「面白さ」は最高だ|森博嗣『面白いとは何か?面白く生きるには?』を読んで④

長生きと死、両方について書いた記事はこちらにも。避けて通れない「死」について 私が考えてたこと|「無意識がわかれば人生は変わる」前野隆司 を読んで

欲望や苦しみについて考えた記事はこちらにも。欲望には際限がない?|『求めない練習』を読んで②

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