尾道に行った。何故尾道か。造船のニュースが最近目に付くからだ。尾道には内海造船がある。ちなみに私は内海造船を「うつみぞうせん」と読んでいた。尾道観光案内所で職員さんに「ないかいぞうせん」とさらりと言い換えられてしまった。投資家として失格である。まぁ、株主じゃないけどね。そして本当は竣工式に合わせて行けば良いのだろうけど、内海造船、その予定もないようだ。思い立ったら吉日。私一人、JRに乗り込んで尾道に向かった。

尾道は船を作る長い鉄塔がいっぱい。
やっぱり造船の町だ。テンションが上がった。
私が尾道についたのは9時前。
観光案内所が9時にオープンするので、オープンする前に尾道駅前を散策した。

綺麗に整備されていて、椅子もある。座って海を眺めることができる。
尾道も観光に力を入れているなと感じた。
そうこうしているうちに9時。
観光案内所の担当者に尾道の観光ルートを聞く。
尾道古寺巡りルートがある。有名どころは千光寺。てくてく歩いて3時間くらいのコースらしい。これで尾道にある20以上の寺を回ることができるらしい。千光寺は片道ロープウェイ利用を勧められた。私は、今回は千光寺に行くつもりはないのでそこはパス。千光寺には過去2回行ったことがある。3回目はもういいってかんじ。
案内所で地図をもらい、方向を確認した。今日のプランを組み立てた。
坂道の尾道古寺巡礼コースを行けるところまで行って、途中、山から下りておのみち歴史博物館に行こう。そのあと尾道浪漫珈琲でランチと喫茶。ちょうど巡礼の途中海に降りてくれば商店街の中にあるみたいだし。
よぉし。歩くぞ!
コインロッカー情報
駅は小コインロッカー400円。駅の向いのコインロッカーは300円だった。100円お得。ご参考までに。
私もノートpcを預けようと思っていたけれど、ルート的に昼食を取りたい喫茶店が駅に帰ってくる途中にあるため重いけど今回はすべて持って歩くことにした。
尾道の坂道、なめんなよ。
駅前の道を西に歩いていくと、古寺巡礼の矢印があった。鉄道の下をくぐってすぐ坂道だ。ほんとすぐ山だな、尾道。しかもかなりの勾配。10分も立たないうちに私の背中が汗でびっしょりになってきた。9月の曇り空の日だったけれど。
どこまで行けるかな?ちょっと不安になりつつも寺を目指す。

あれ?!猫だ。尾道は猫が多いらしいことは聞いていた。2回、千光寺に来たときは観光メインストーリー、しかも車で来ていたので猫を見ることはなかった。
今回は何匹も猫に遭遇した。これは楽しかった。

そして観光客の休憩場所や寺の門の近くの家の軒先など、猫の飲み水が置いてあった。だれがお世話しているのか知らないけれど、猫と共存している感じが温かかった。
猫たちは野良猫なのか、ペットなのかよくわからない。どっちにしても「長生きしろよ」と一匹づつ念じた。

一ヵ寺目は「持光寺」ここまでは迷わず行けた。
次は光明寺。ちょっと迷った。細い階段が家々に張り巡らせて網の目のように広がっている。曲がり角もいっぱいだ。多分私は間違えた。それでも東を目指して進めば方向はあってる。だからコースを大きく逸脱することはない、そう踏んで進んだ。ブツブツ「わかりにくいな・・・もっとわかりやすく道順を示したほうが良いよ、尾道市・・」と文句を言いながら。私が迷うなら迷う人はいるはずだ。
特に駅からスタートする人は多分同じ道を歩くことになると思われた。
生活臭がする坂道の家々、みんな凄いな
迷ったためか、細い路地裏に迷い込む私。家々の生活臭がちょいちょい匂ってくる。洗剤の香り、食べ物の匂い・・・

こんな細い階段、細い坂道、バイクも自転車も無理だ。もちろん車は通らない。猫は大丈夫だけど人間は苦労するよ。みんなどうやって生活しているの?買い物は?買い物結構重いよ。家に運ぶことが難しいのでは?と私は歩きながら考えていた。しかも郵便はどうやって届けてるんだろう?そりゃ、歩いて手配りだろうけど、配達員さんめちゃ重労働なのでは?私はこの急勾配の家々に暮らす人の生活を思いやった。

そういえば、私の知り合いに尾道出身の人がいた。
私が「尾道は映画のロケ地にもなってて、風光明媚で良いよね?!」と言うと、彼女は
「住みにくくて、坂道にある家は空き家が大量に発生してるみたいよ」って話てくれた。
あれが数十年前。今はもっと進んでいるだろうに。

確かに空き家はあったし、古い家もいっぱいだ。朽ち果ててる家もある。それでも生活している人はいる。里山に学ぶ|人がいなくなった家は自然に戻ろうとしているだけだったみんな頑張ってるなと汗だくになりつつ私は考えていた。
休憩所でホット一息
坂道古寺巡礼ルート、さすがに観光地。ところどころに休憩場所を用意してくれていた。
私は重いリュックをおろし、持参したアイスコーヒーを飲んだ。
「良い眺め、どこからでも海が見えるな。」

海風が気持ちいい。汗でびっしょりの背中を風が優しく吹き抜けていく。
坂道と階段は、やっぱり足にくるな。私の足、頑張れ。10分休んで私は再び歩きだした。
よぉし、まだまだ3分の1くらいだぞ。
平日だったので観光客は少な目
階段、坂道、私は一人ふうふう言っていた。すれ違うのは女性一人旅の若い子が多かった。・・・若い子なのに一人旅か。良いね。大いに好感を持つ私である。
旅は一人旅が一番贅沢で楽しい。若いときからそれを実行している行動力は素晴らしいと思った。
もしかしたら尾道在住の子が散歩してるだけかもしれないけど、わざわざ坂道を選ぶとも思えない。やっぱ観光客だろうな。一人旅はいろいろ考えるのだ。
彼女たちとすれ違いながら、私の汗びしょ旅は続いていく。
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この一人旅の全体像は、【尾道ひとり旅】50代女性が実際に歩いて感じたこと|浄土寺・尾道浪漫珈琲・造船所にまとめた。
尾道を出発地にして、しまなみ海道を走る準備を始めた話は、50代、しまなみ海道を走る準備|買うもの・調べたこと・まだ不安なことに書いた。

