
しばらく進むと尾道らしい風景が目に飛び込んできた。やはり高台からの眺めは気持ちいい。
天寧寺での出会い

ここは曹洞宗のお寺だ。我が家は曹洞宗なのでお参りさせていただいた。足利義満がこの寺に1泊したことがあるらしいぞ。あの義満かぁ。尊氏の孫、金閣寺の将軍だ。
私が一人お寺の境内に入るとそこにおじさんがやってきた。
中に入ってお参りしたらいいよ。と声をかけてくれる。重い戸を開けて寺院の中に入る。
お寺のご住職なのか?と思ったけど聞きそびれた。
おじさん、「良いカメラ持ってるね、僕はフィルムの一眼レフは持ってるけどデジカメは持ってないんよ。スマホで綺麗に撮れるからね。」カメラ好きの人にはよく褒められる私のオリンパス君。
「カメラだけ立派で私の腕がついて行ってないんですよ」と私。
ご本尊の横に立派な襖絵。
「これ撮影して良いのでしょうか?」「駄目って書いてないから良いんじゃない?」
おじさんはそう言って、お寺の中に入っていった。
関係者なのかもしれない。檀家さんかな?
私はお言葉に甘えて、襖絵を写真に収めた。

すると観光客と思しきおばさんが今度は入ってきた。さすり仏像をさすって「悪いと体の部位を触ると治してくれる」と横に鎮座している仏像を教えてくれる。
「頭だけはよくならないみたいよ」と笑う彼女。
私は、仏像をくまなく摩ってしまった。
頭は良くならないとは言われたけど、頭ももれなく摩る私。
私は欲張りなんですよ。(笑)

私はそこでおみくじを買った。100円。中に福を呼ぶ金メッキした小物が入っているおみくじだ。
普段はおみくじは買わない私。出雲にいってもおみくじは買わない。
でも、今回は小物が入っているから買ってみた。入っていたのは「福よせ熊手」。これは縁起がいい!「福徳をかき寄せ魔除けの縁起物」らしい。お金と徳がどんどん集まりそうな予感だ。(笑)

次はおのみち歴史博物館へ
慈観寺、正授院を回り、私は古寺巡礼ルートからはすれ、海沿いを目指すことにした。
山を下りれば海に出るのだから、方向性は間違いなかった。
しかし、ずいぶん東へ出てしまった私。
途中、昭和の飲み屋街に迷い込んでしまう。古びたネオンのお店たち。スナック、バー寂れた雰囲気がレトロ感満タン。昔は漁師たちが飲んでいたんだろうか?ここもまた細い道、入り組んでいた。小さい飲み屋が所狭しと並んでいる。廃業している店も多い。だろうな。
ガチャガチャ、ドドド・・・重機で古い家を倒している音が数ヵ所から聞こえてくる。
昭和レトロのタイムスリップタウンも整備が進んでいるようだ。ここも綺麗になるのかな?
それはそれで寂しい気がする私である。
私は昔の飲み屋街でも迷った。山で迷い平地で迷う私。
これも旅の楽しみと割り切ろう。足はひざから下が笑っていた。
尾道の坂道、なめんなよ。|猫と暮らしに出会った一人旅①【アーティストデート】
吉川英治『新・太平記』を読んで。私はなぜ楠木正成に惹かれたのか
この一人旅の全体像は、【尾道ひとり旅】50代女性が実際に歩いて感じたこと|浄土寺・尾道浪漫珈琲・造船所にまとめた。

