満員電車 彼らは野生を失ったのか?
久しぶりに東京に行った。朝7時ごろから活動したために私は都内の満員電車を体験した。あれは田舎者の私には強烈な経験だった。ニュースでは知っていたけど駅員さんが乗客を押して車両に入れていた。私も押し合いへし合いの中で潰れそうになった。
あれを毎日繰り返しているのか?都会の人は凄い忍耐力だ。素直な感想だ。
満員電車に詰め込まれて出勤する人間たちも、不満のない生活でとても大人しくなり、また、飼いやすい人が選ばれている結果かもしれない。
この文章を読んであの経験を思い出した。
こういう人間が時に酒を飲んではしゃいだり、ネットで誹謗中傷するような言動も、生き物だから、ロボットではないのだからと著者は感じるらしい。大人しくても感情はあるし、もちろん人間だってことだ。
いや、ほんとにあの忍耐力は驚嘆する。私のように数年に一度ではない。彼らのほとんどが毎日あれを経験している。凄!大人しいだけであれに耐えれるものなのだろうか?
野生って何?野生と協調の狭間で生きる
「野生」というのは、自分にとって不利益なもの、危険なものに対して、常に警戒し、自分がどう行動すれば安全なのか考えることである。この能力を失っている人が大勢いる。たぶん、都会にいるほど野生が失われる。つまり、考えない人になりやすいのではないか
日本は特に「みんなと同じ」になるよう同調圧力があるという、社会の中でも協調性が評価される。
「協調第一」がスローガンになっている。みんなに合わせていさえすれば、考えなくていい状況。
これって良いことなのだろうか?
私も「協調性」は大事だと思う。一緒に働いているのにみんなの輪を乱す人がいればその人は排除されるだろう。それが団体の浄化作用というものだからだ。でもこの協調性が著者は行き過ぎると不自由になるという。だから私は外面的には協調をしつつ、内面でしっかりと考える野生を持っていたいと思っている。これしか現代で生きていく方法はないのではないか?
野生とは「楽しいことをしたい!」と思考すること
考えないことは、とにかく楽なのだ。考えることは、辛いし苦しい。
それはそうだ。でも人間は何故か考えるようにできている。何故か。
それは、自分は何をすれば満足か、どうすれば自由になれるか、という思考そのものが楽しいからである。
人間は楽しいことに向かって思考することで「自由」を感じるらしい。
あなたにも私にも、何かもっと楽しいことをしたい、こうしたら良いんじゃないか?と考えている時間があるはずだ。その「考え」こそが、野生だと森さんはいう。
野生を失ってはいけないと思う。しかもこれを考えることが人間に幸福を与える仕組みになっているならなおさらだ。何歳になっても楽しさを追い求める野生児でいたい。
幸福になる道は自分との対話
私はここ数日、幸福に関する本を読み自分なりに考えてきた。
森博嗣、樺沢紫苑両氏の著作である。
どちらもいろいろな気づきをくれる大事な本だ。
森さんの本は彼独自の視点と思考が楽しい。
樺沢さんの本には研究結果というエビデンスに基づいた方法論がたくさん書かれていた。
→樺沢紫苑さんの本の感想はこちら:「もっと、もっと」に気をつけろ。お金と成功が好きな私がドーパミンについて考えたこと【3つの幸福】③
私が気付いた両者の共通している点は、自分との対話以外に幸福への道は見えてこないってことだった。結局は自己観察が大事だし、本音の私がどう感じているのか、どうしたいのかってことが肝心ということだ。
みんな幸せの青い鳥を探している。
もしかしたら探していない人もいるかもしれないけど、探してる人が多いだろうと思う。
私もその一人だ。
童話ではないけれど、青い鳥は私が気が付かないほど近くにいる可能性を最近感じている。
私の思索はまだまだ続く。
50代からはいろいろ考えることが楽しい年代の始まりなのかもしれない。
【このシリーズ全8話:静かに生きて考える】
①生きることは「趣味」だった|森博嗣『静かに生きて考える』を読んで
②「楽しい」の正体は、予測が当たることだった|投資と人間関係で腑に落ちた話
③満員電車を見て考えた、「野生」を失わない生き方|森博嗣『静かに生きて考える』を読んで(今読んでいます)
④大人も「子供のように」なれる|森博嗣『静かに生きて考える』が教えてくれた「馬鹿になれ」
⑤50代になって気づいた「時間」の価値。森博嗣『静かに生きて考える』を読んで
⑥「そんなふうに死にたい」森博嗣『静かに生きて考える』から考えた、私の理想の死に方
⑦人生は「どうでも良いこと」でできている。森博嗣『静かに生きて考える』を読んで
⑧理想の生活とは?森博嗣を読んで「自分が本当にしたい暮らし」を考えた
こうした気づきも、私の中では一本の線でつながっている。
このブログ全体の考え方はお金の話ばかりじゃない理由|50代おひとり様がこのブログで伝えたいことにまとめている。
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「そんなふうに死にたい」森博嗣『静かに生きて考える』から考えた、私の理想の死に方(⑥)
人生は「どうでも良いこと」でできている。森博嗣『静かに生きて考える』を読んで(⑦)
理想の生活とは?森博嗣を読んで「自分が本当にしたい暮らし」を考えた(⑧)

