私と同じ50代の著者が書いた「孤独に生きよ」という本を読んでみた。50代に響く内容だったので書いてみたい。
私はブラック零細企業時代にピリオドを打った。
表面上は円満退職だった。
でも内心は「怒り」でいっぱいだった。このあたりの詳細別記事に書いた。
私は21年怒っていた|でも今は少し感謝している
そんなある日の私が偶然読んだ本。
その本によりあの頃の私の取った方法について新たに思ったことを書きたい。
あの頃の私に読ませてあげたい。早く動け、急げ、逃げろ!
私が最近読んだ本。
「孤独に生きよ」。私と同じ50代の作家のエッセイだった。彼は高校を出て実家に15年引きこもり、作家としてデビューした人だった。
「孤独に生きよ」本のタイトルがいい。
私は人間は結局一人だと思っている。
その一節。
会社がブラック企業なら足元を固めて対処することを勧めたうえで、
ことは他ならぬ、自分自身の命と生き方についてなのですから、相応の手間と覚悟は惜しむべきではありません。
・・やるべきことはひとつ。今いる場所から逃げることです。意地やプライドは余計な荷物だということを自覚してください。そんなものはどうでもいい。(中略)
・・実際に逃げる。たとえば会社を辞めてしまう。
「意地やプライドは余計な荷物」、歯切れがいい。そしてさらに、
自分が損なわれる、自分の人生を失う、それ以上の苦しみはありえない。四の五の言わず、後先を考えず、その場から逃げろと私が強調するのは、逃げるための一歩を踏み出さなければなにもはじまらないからです。
とまで言っている。これはともあれ、私の心の代弁であり正当化する意見だった。
私は21年怒っていた|でも今は少し感謝している
あの頃の自分に読ませてあげたかった。
君は間違っていないよと。さぁさぁ、早く動けよ。って
私は限界まで耐えすぎた。早く動けばよかった。それが後悔だ。
「四の五の言わず、後先を考えず」これができなかった。
四の五のを言った。
後先を考えた。
怖くて辞めることができなかった。毎月の小さい給与が途絶える恐怖。
あれは実際向き合ってみないとわからない。
自分を損ねてまでいるべきところはこの世にない。
自分の人生を失ってまで時間を費やす場所はこの世に存在しない。
この言葉が響く人、いるのではないか?響く人は考えるべき時かもしれない。
奴隷になるな 自分で主体的に生きよ!
p36 奴隷に貶めてしまう状況から逃れたうえで模索すべきものは、あなたにとって価値ある「何か」です。
会社から逃げた後、奴隷から脱却した後、著者は自分の中から出てくる、やりたかったことを見つけて実行せよという。
著者の場合は、それは読書であり文章を書くことだった。
それが価値ある何かだった。
何も考えず惰性で生きていることを「奴隷」という。
私はブラック零細企業時代、文字通り奴隷であった。自分で主体的に動ける機動力すら失っていた。
だから転職するのに、びっくりするくらい時間がかかった。
子供のころやりたかったこと、憧れたこと、それを見つけて全力で取り組めと。
そこで失敗しても何かが見えてくるから大丈夫だと著者はいう。
私はセーフティーネット推奨派
これはなかなかに強い主張だ。著者の場合は実力も運もあったから、作家という狭き世界で成功したと言えるのでは?と思った。
だから、ちょっとこの部分は私には違和感がある。
自分の命が危険にさらされているんだ、早く逃げろ 四の五の言うな! ここまでは頷く。ただやりたいことに100%振り切ってその人は生活できるんだろうか?
それはちょっと危ない気がどうしても私はする。
価値ある「何か」を見つけよは賛同する。それは、まさにその人にとって価値あるものだからだ。
でもそれとは別に、セーフティーネットも考えるべきだと思うがいかがだろうか?
死ぬ気でやれば失敗しても次が見えてくるのが著者の主張だが、「死ぬほど」できるのも才能だと思う。
そして、価値あるものですぐ生活できるほど、ほとんどの人は恵まれていないと思う。
私は手堅く働きつつ、「何か」を並行してやっていくのが現実的と考える。
「何か」が実を結ぶのに時間がかかってもである。
どう生きるかは私次第、あなた次第
だから私としては、
「この企業、あかん、おかしい」と感じた時点で四の五の言わず辞めて逃げるは正解だと言いたい。
ハラスメントで自分が削られていると感じるのであれば、なおさらまずは逃げよだ。
ここは著者の主張120%支持する。
そのあとは、価値ある何かでやっていけるならやっていけばいいし、自信がないなら転職して別の場所で働きつつ何かを極めたらいい。そこは個々人次第だと思う。
私は「何か」は社会保険労務士だった。でもこれはすぐに合格できなかった。
だからセーフティーネットとして働く道を探した。いつ合格するかもわからない社会保険労務士試験に生活のすべてを振り切ることはできなかった。
あなたはどうするだろうか?
直感が逃げろと言ってるならまずは逃げる。失業手当がもらえるならそれを受給しながら「何か」を見つけるのもいいと思う。
とにかく
ブラック企業というのは、一筋縄でいかないからブラックなのです。彼らは巧妙に正当性を取り繕う。泣き寝入りは嫌だからと、個人で戦おうとすればつぶされます。とにかくあなたはあなたの身の安全を守らなければならない。その最善の手段は立ち去ることです。
ここまで私の気持ちに寄り添ってくれた文章は少ない。
著者の主張で私は自分が「逃げた」ことが正しかったと、間違っていなかったよと太鼓判をもらえた気がした。円満退職とはいえ、後味悪かったのは確かだから。
過去の私に「理解者がいたよ」って言ってあげたい本だった。これだけでも私はこの本を読んでよかったと思ったのである。
個人事業主である作家からの援護射撃。
奴隷化している人が多い現状への助け船なのかもしれない。
この本が気になる方はこちらから
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