→前編はこちら:森博嗣『お金の減らし方』を読んで|私は何にお金を使いたいのだろう
お金は失うことで、価値を生み出すことを見てきた。何に失えばいいのだろう?ここからさらに深堀してみたい。
この本が気になる方はこちらから
お金の減らし方(Amazon)
じゃぁ何にお金を使ったらいいの?
自分が何をしたら満足するのかを経験する必要がある。
自分が楽しめるもの、自分が面白いと思えそうなものを、どんどん試してみることをおすすめする。
やはりこれに尽きる。50代は自分の興味の発見の時代だ。
もし、自分に楽しみがない場合には、お金には価値がない、ということになろう。いくらお金があっても満足は得られないのだから、ただ生命を維持するために、なんでも良いから買って食べる、という生き方になる。
これは強烈な一撃だ。自分に楽しみがない場合には、お金には価値がない。楽しみがないなら必要以上にお金を稼いだり貯めたりする意味がないと言っているのである。生命維持のための最小限でOKって言っている。必死に貯めこむ必要ないよって言っている。楽しみは非常に非常に大事だってことだ。日本では仕事こそ美徳とされているが、実は楽しみのほうが大事だったって言えるかもしれない。お金を生かす意味で、楽しみほど重要なことはないと私は気が付いた!
「お金」というものの価値も、各自自分にとって、自分の未来において、どのように活用できるか、と考えた時に、だんだんと見えてくるものなのである。他者に対して見栄を張るくらいなら、自分に対して見栄を張ればよいではないか。同じ金額のお金を持っていても、自分が成長すれば、それだけ価値が上がるだろう。同じお金で、より広く、より高い可能性を実現できるようになるからだ。お金というのは、自分の未来の可能性を考えるツールの一つだ、と捉えるのが最も近いように僕は思っている。
そうか、自分の可能性か・・・自分の可能性を発見する、自分の可能性を広げるためにお金を生かせ。そう考えていくのかお金の減らし方に最適だと言っているのだ。自分の可能性のためにお金を使う。さて?私自身のことを振り返ってみた。最近買ったもの。LGのノートPCがある。14万くらいだった。軽くてバッテリーの持ちがいい。これが購入条件。なぜ買いたいと思ってのかというと出先で苦もなく文章を書ける環境を作りたかったからだ。これは時間を有効活用することに繋がるし、自分の可能性を広げるためのお金の出費といえるかもしれないと思った。素敵なお金の使い方だったと私は思っている。ノートPCは結構な出費なので目につきやすいけれど、日々のちょっとした出費に対しても自分の可能性という意味で考えてみるのも面白いかもしれない。お金は自分の未来の可能性を広げるために使おう。私はいいアイデアだと考えている。
お金は自分の自由に使え!他者より自分だ
お金はあなたの可能性のために使う。そのために、あなたが稼いだものだ。何を買おうが、もちろんあなたの自由である。しかし、その自由を、本当に実現しているだろうか、と自問していただきたい。
これはそれを買った目的が、誰かに見せるため、誰かに自慢するためになっていないかってことを著者は聞いている。
これは私は合格だ。買ったものに対する他者の目は私には存在していない。見栄?それはありません。ほんとに。「映える」という言葉あるように、他人に見てもらって評価してもらうための写真もあるようだけど、興味なし。何でだろう。そもそも会社員ではないから人に会う頻度が低いし、50年生きてくれば若い頃より他者評価があまり意味ないとわかってきたってことかもしれない。「誰かを意識していない点」は森さんと一致できてて嬉しい点だ。
ただ、情報社会であるがゆえに、他者の目を自分の目より大事にしている人が多いようだ。森さんもそれを心配している。
何にお金を使ったらいいのかわからない人にアドバイス
森さんは自分が欲しいものが分からない人から相談を受けるらしい。欲しいものがない、やりたいことがないという人からも相談がある。残念ながらそれは森さんにもわからないことだ。助言は、「考えよ」ということを伝えている。
考えるべきことは、自分は何をしたいのか、である。結局はお金の減らし方が、人生における考えどころとなるだろう。何にお金を使うのか?何を買うのか?その買ったものを、どう使うのか?そこから何が生まれるのか?自分は、そのことでどのように変化するのか?それを考えることが、当面の課題、お金の使い道である。
やっぱり自分なんだよね。森さんに相談してもそりゃわかるわけない。別人だからだ。自分で考えて自分で試して自分でつかむ。トライアンドエラーの精神だ。そもそも、自分と向き合うのが一番難しいことなのかもしれないけどね、と思ってみたり。
やりたくてもお金がないからできませんの本当の意味
森さんはポルシェを買った。みんなにはお金があっていいねと言われたそうだ。では、なぜ普通の人はポルシェを買わないのか。ポルシェを買ったら生活できない、好きなゲームができない、・・・いろいろ理由はあるにしても「それほどまでして欲しくない」という一点に尽きる。お金がないからの頭言葉は、「一身上の都合」と同程度の意味だという。なんとでもいえる言い訳ってこと。
「お金がない」が口癖になっている人がいるけれど、それはほとんど望みがないと言っているのと同じ状況である。ただし、お金がないから望みがないのではなく、望みがないからお金が無くなるのである。自分が欲しいものをしっかりと把握している人は、それに向かうアプローチを考えるし、無駄なものにお金を使わない。だから、自然にお金持ちになる。欲しいものがない人は、そんなに欲しくないものに手を出してしまうから、お金を失いがちである。お金だけではない。時間もそうだ。やりたいことがある人は、時間のやりくりが上手で時間を有効に使っているように見える。やりたいことがない人は、時間を無駄に過ごしてしまう。時間が大切だという感覚を持っていない。
私を含め大多数が言ってることと森さんの言ってることの方向が逆な点が痛快だ。何をどのくらい本気で欲しているかっってことが、お金の有る無し以前に立っている。大事なのは自分がやりたいことは何なのだ?ってこと。そしてこれを早く見つけて掴むこと。やりたいことが本当にやりたいことなら、犠牲を払ってそれに向かって邁進できるのが人間だ。お金もガチで貯めるし、時間だってやりくりする。本気で捻出するだろう。森さんは「自分が本当に欲しいもの、自分が本当にやりたいことに、自分のお金をつぎ込むことで、さらに大きなチャンスが訪れることに、きっとなるだろう」という。自分が本当に欲しいものややりたいことっていうのは、好きなものである可能性が高い。それはつまり「上手くできる」可能性があるってことだ。上手くできれば、チャンスにつながることもある。他者から求められることもあるし、対価を得られる可能性もあるだろう。自分の本当の望みを知ることがいかに大切なことであるかを考えずにはいられない。はじめの一歩なのかもしれない。
一番つらいのは欲しいものがない!ってこと
欲しいものがないというのが、なんとも一番つらいという。欲しいものがない人はどうするのか?
常に好奇心をもって、自分が欲しいものを探すことである。
大人は新しいことをはじめたらお金がかかるという気持ちがあるから、探すこともしないという。じっとしてるだけで今の生活は維持できる。新しいこと?面倒だ。そんな気持ちがあるのかもしれない。でも、それでいいのかな?人間の本質は好奇心だ。そして満足は好奇心を満たすことで得られる。新しいことを試してみる。知りたいことを知る。手に取りたいものに触る。それが人間の本質だと森さんはいう。
これまでの人生で何が楽しかったのか、と思い出してほしい。どこかで、自分は目を輝かせた時間があったのではないだろうか?その時の気持ちをもう一度取り戻して、少しずつでも、できることを探して、試してみよう。急ぐことではない。誰かと競争ではない。制限時間もない。死ぬまでに実現できなくても、誰かに責任を問われることでもない。中途半端であっても、絶対に面白い時間を持つことができるだろう。その楽しさこそが、あなたの本当の価値なのである。
森さんのエッセイは優しい。逃げ場を作ってくれている。そこが私には心地いい。自分の楽しみを見つけるのに、競争はないし時間制限もない。責任もない。しいていえば自分の人生を楽しくできるかどうかの責任だけだ。そうなんだよ。ゆっくり、自分に正直に、自分のできる早さで見つけて行ったら良いのだ。しかも完璧でなくていい。絵が好きだったと思い出せば、庭の花の絵一枚描いて色を塗るだけでいいのだ。それで楽しかったら別の1枚を描いたらいいし、楽しくなかったらやめたらいいのだ。「楽しさ」その一点。評価するのは感じるのはその一点だ。私は楽しさの発見に向かって、一歩進んでみようと思う。あなたの楽しさ、教えてほしい。人生は楽しいことが多いほうがお得と最近気が付いた私である。(遅!っと自分で突っ込んでおく)
お金の話は、結局のところ「どう生きたいか」という話につながっている。このブログ全体の視点についてはお金の話ばかりじゃない理由|50代おひとり様がこのブログで伝えたいことに書いている。
関連記事
前編:森博嗣『お金の減らし方』を読んで|私は何にお金を使いたいのだろう
死ぬときが一番お金持ちになりそうな私の話|お金を使うのが苦手な理由を考えてみた
1000円使うのに悩むのに、30万円の株は買える不思議
私の人生、全部つながってた|節約癖と投資癖と我慢癖
【このシリーズ全3話:お金の減らし方】
①森博嗣『お金の減らし方』を読んで|私は何にお金を使いたいのだろう
②『欲しいものがない』が一番つらい|50代、何にお金を使えばいいのか(今読んでいます)
③『私は私の望んだとおりの者になっている』|森博嗣の言葉から自分の人生を振り返る

