頼久寺へ|武家屋敷から歩いてすぐ、足利尊氏ゆかりの安国寺
頼久寺。武家屋敷からすぐそこだ。歩いても行ける距離だが、頼久寺の駐車場も無料なので、車で移動した。ここは庭園が有名とのこと。
さてどんなお庭なのか。楽しみである。


まずは解説に目を通してみた。「およ?!」ここは足利尊氏が作らせた安国寺の一つらしい。
尊氏と直義が全国に建てたお寺のうちの一つ。でも尊氏がこの地に来たわけではなさそうである。
先月行った尾道を思い出した。尾道の寺には尊氏が足を運んでいた史実があった。→ 『私も今、ここに立ってるよ、尊氏さん。』|国宝・浄土寺でタイムスリップした日④
あちこちに影響力を持ってるな、尊氏。さすが幕府を開いただけのことはある。そして多くの人を手にかけるのが戦。彼の中にも鎮魂の思いが強くあったのだろう。
頼久寺の庭園|灯篭と波紋の砂模様
さて、頼久寺である。階段を上り受付を済ませ中に入る。拝観時間は午前9時から午後5時まで(年中無休)。拝観料は大人400円、中高生200円(2026年10月時点)。私は共通券で入れた。庭は撮影してもよい。
するといきなり目につくのがこの灯篭と波紋形の砂模様。
美しい。

家の中から見るとその美しさひとしおだ。

鶴亀の庭|小堀遠州が作った庭の見どころ
この庭は鶴亀の庭と言われてる。日本の庭園と茶道で活躍した小堀遠州の庭である。


三角が鶴、丸が亀を表している。
サツキは海の大波を表現しているらしい。
大海原に佇む凛とした鶴と悠々と泳いでいる亀を描いたものなのだろう。解説のBGMが流れてくる。男性の太くゆっくりした声での解説だ。分かりやすく説明してくれて良かった。サツキが咲くころは大波が赤色に染まってさぞや艶やかなことだろうと想像してみる。
木や石の配置の見事さも圧巻だけど、私は砂の波紋の静かな均等さに宇宙を感じた。



なおこの灯篭が創建当時からある物とのことだ。(BGM解説による)

え、尊氏の当時からあるの? すかさず写真に収めた。当時からこんな美しい形を作れる技術があったんだと改めて感心した。

遠州の庭に感じた「世界観」
幻想的な雰囲気を満喫した後、ご本尊に手を合わせ私は頼久寺を後にした。
この庭を手掛けた遠州は秀吉、家康の激動の時代に活躍した人。関ケ原で遠州の父が活躍し、備中国奉行として備中松山城に入ったとか。彼はお茶とお庭が得意な人で全国にもいろいろ庭を残している。そんな人が備中松山城を預かっていたことがあるとは。
音のない世界。
そんな世界を彼の庭に感じた私。遠州の庭には複雑さがない。整然と配置された石、砂、樹々。それと借景としての山々。曖昧さのない揺らぎのない造形が音を消す。
これが「世界観」ってやつかもしれないなと思った。
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こうした体験も、私の中では一本の線でつながっている。その繋がりについてはお金の話ばかりじゃない理由|50代おひとり様がこのブログで伝えたいことに書いている。

