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見えていなかった自然が、見えるようになった日|サワガニを捕まえて

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自然観察をしたことがあるだろうか?

水生生物調査はどうだろう?

普通はないだろう。私もなかった。

やったことがないことをやるといろいろ思うことがある。

自然の懐にはいって私が学んだこと、感じたことを書いてみたい。

自然フィールドワーク 見えてなかった何もかも

先生のレクチャーを聞いたのち、私たちは山の中を1㎞くらいだろうか歩きながら観察した。何でもない山道。どこにでもある山道。

しかし、そこには昆虫たち、昆虫たちの残した形跡でいっぱいだった。

知っていないと見えない、見ようとしないと見えない。

文字通りこれを体験した。

そもそも私には昆虫の知識がない。「蜘蛛が巣を作って邪魔くさい」とマイナス感情を抱くことはあっても、クモ種類やその生態を全く知っていない。

今回庭木に巣を作っているのは「ジョロウグモ」だと知った。雌が黄色の縞々で大きくなる。このクモは3枚巣を張り獲物を取り逃さない。1枚破れても2枚目でキャッチだ!そして雄は同じ巣にいることはあまりない。一緒にいると雌に雄は食べられてしまうこともあるからだ。(雌、強し!!)

そのかわり居候している小さいクモがいる。ジョロウグモの食べ残しをちゃっかり頂くクモだ。

ちなみに次の写真はコガネグモ。このクモは自然環境が整っているところで生息しているという指標動物とのこと。ジョロウグモに似ているけれど別のクモ。

確かに緑いっぱいのところにいた。

緑の中にいたコガネグモ

ところで、こんな葉っぱ見たことあるだろうか?

虫食いの跡が残る葉っぱ

これはハモグリガかハモグリバエの幼虫が葉っぱを食べた後。何本もある線は彼が食べた後にできた道。彼はこの道の細い部分から侵入し丸い穴から出ていった。綺麗に食べて道を作ったらしい。食べられた葉はたまったもんじゃないけれど、葉っぱに潜り込んで食べる昆虫もいるんだな。バッタみたいに齧るだけじゃない。

ほかにもトカゲもいたし蜂もいた。ヤママユガの繭の殻もみつかった。繭には穴があけられていた。ヒヨドリかカラスが穴をあけて幼虫を捕食した後とのこと。

食物連鎖だな。

人間だけは捕食されない存在だ

改めて思うけど、人間はその食物連鎖の頂点に立つ。そもそも食物連鎖から外れた超絶した存在なんだよね。人間だけは捕食されない。それは人間のずば抜けた知性のたまものだ。でも、生物の中で自殺するのは人間だけという事実。ほかの生き物を寄せ付けない知性と自ら死を選ぶ本能に反した行動。

多くの生き物に囲まれた自然の中で、人間だけが持つ異質な部分についてふと考えていた。たったこれだけの短い距離でも動植物は「食って食われて」の現実だ。人間はそれを誰にも捕捉されないがゆえに、安心して観察できる。

人間に生まれてよかったな。人間の私であってよかった。

川の中で水生生物調査 いざ、網を構えよ!

昼からは潺から川になり池に流れ込む調査場所へ向かった。そこで上流と下流に分かれて網で生き物を捕獲して調査した。

ここもほんの数メートルという狭い範囲での調査である。

参加人数は12名くらい。私は上流の調査部である。

網は魚を捕る用の一辺がまっすぐになっている網を使った。まっすぐな部分を川底にぴったと添わせて、足を上から寄せて網の中に魚を誘導する。

浅いせせらぎと川なのでこの網でも捕獲できた。

捕獲時間は15分。

よいっしょ! ・・・あれ、何もいない。 いや、いるぞ! 小さい生き物が網の中にいた。

私が掴まえた生き物たちをご紹介

まず、最初はスジエビ。透明でうっかりすると見逃してしまう。網の中で泥や砂に交じってぴょんぴょん跳ねてくれたので気が付くことができた。

上流部でみんなで捕獲したスジエビ
上流部でみんなで捕獲したスジエビ 一匹ちがう黒いエビ(右上)はヌマエビというらしい。小さい体にかわいいお目目。みんな元気そう

次はドジョウ。これは水槽に水を入れようとしたら、偶然、水槽の中に入ってきた。ちょっとおっちょこなドジョウである。私はラッキーって思ってしまったけど。

ごめんよ、昼寝しているところを捕まえたかな?ドジョウ君。長さは5、6cmくらい。

私が捕獲したドジョウ
私が捕獲したドジョウ。前方に髭らしきものが数本見える。

次はサワガニ。これが嬉しかった。先生が「サワガニが捕れたら嬉しい。サワガニは本当に水と環境がきれいでないと生息できないから」と最初から話していたから。

私が掴まえた小さなサワガニ
私が掴まえた小さなサワガニ。あまりに小さくて私は見えてなかった。同じメンバーの人が「何かいる!」といって私の網の中から見つけてくれた。1cmあるかないかの小さなカニ。

サワガニは環境の指標になるという。このカニがいたということは私たちが調査した地域は汚染なく清浄な環境だということだ。嬉しい!

カニを掴まえることができたといことと、この川が美しい環境を維持していることがわかり私は2重に嬉しかった。

同じ上流部のほかの人が掴まえたカニと私の小さなカニ
同じ上流部のほかの人が掴まえたカニと私の小さなカニ。どっちもかわいい。そして綺麗な赤色。
みんなで集めた生き物を種類別に分類した様子
この写真はみんなで集めた生き物を種類別に分類した様子 手前にカニが見えている
私が実際に入った川
私が実際に入った川。水は少ないのであるが生き物はしっかり生きていた

みんなで捕獲した生き物を分類し、川の状態を確認した。環境によって底に生息する生き物が変化する。如実に違うらしい。

私たちは捕獲した生き物をすべてもといた場所に放ち、調査を終えた。

環境によって生き物が変化する

清浄な川にはサワガニ、シマアメンボがいる。汚れてくるとフナなどが住むようになると先生。

私が通勤途中に見る川には大きなフナがいる。やっぱり汚れているんだな。ちょっと寂しい気持ちになった。

コンクリートで囲まれた川は、汚染されたら汚いままでずっと流れていく。

自然の川であれば、草があり岩があり、砂や泥がある。汚れた水を川自身が浄化していく。綺麗にしていくという。

自然の力は偉大だ。人間は余計なことをして自らが環境の破壊者になっている。

「こら、人間」

自然に怒られた気がしたのは私だけであろうか?

自然は何も言わずに汚れて、生き物は何も言わずに姿を消して絶滅していく。

それで良いわけない。

でもどうしたらいいかわからない。

私一人の力では・・・無力感に襲われてしまった。

自然の中で教えてもらったこと

自然は素晴らしい。動植物は生きている。私が気が付かないだけで、それらは生きていてくれる。

もっと自然に目を向ける人が増えてくれば、環境も良いほうに変わるのではないだろうか?今日参加した人々は昨日より今日、自然に注目していくと思う。私を含めてみんな。

これが小さな一歩になると信じたい。

あなたも機会があれば、身近な自然に目を向けてほしい。

クモにはクモのトカゲにはトカゲの一生があるし、ドラマがある。そして彼らも我々と同じように生きている。

生きている点ではみんな仲間だ。

ちょっと心があったかくなった1日だった。

そして次の日、自然に負荷の少ない洗剤やシャンプーを検索している私がいた。

自然観察シリーズ、1回目・2回目はこちら。
里山に学ぶ|人がいなくなった家は自然に戻ろうとしているだけだった
トンボを追いかけた日、心まで軽くなった|50代おひとり様の自然体験

【このシリーズ全3話:自然観察シリーズ】
トンボを追いかけた日、心まで軽くなった|50代おひとり様の自然体験
見えていなかった自然が、見えるようになった日|サワガニを捕まえて(今読んでいます)
「僕には鳥の言葉がわかる」を読んで|50代、新しいやりたいことを見つけた

こうした気づきも、私の中では一本の線でつながっている。このブログ全体の考え方はお金の話ばかりじゃない理由|50代おひとり様がこのブログで伝えたいことにまとめている。

鳥つながりでこんな記事も書いた。 「僕には鳥の言葉がわかる」を読んで|50代、新しいやりたいことを見つけた

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